医師が認めるケースは可

マッサージや接骨院など
健康保険が使える使えない条件

 しばしば、接骨院やマッサージの保険適用範囲について質問をいただきます。今週は、どのようなケースが療養給付の対象となるのか、法令に基づき「柔道整復師(整骨院・接骨院)」「はり・きゅう」「あん摩・マッサージ」に分けて解説します。

●柔道整復師(整骨院・接骨院)
 緊急な対処を要する骨折や脱臼等の施術、もしくは医師の同意を得た場合は給付対象となります。
①健康保険の対象となるケース
 急性などの外傷性の打撲・捻挫・および挫傷(肉離れなど)・骨折・脱臼
②健康保険の対象とならないケース
 単なる肩こり、筋肉疲労、慰安目的のあん摩、マッサージ代わりの利用、病気(神経痛・リウマチ・五十肩・関節炎・ヘルニアなど)からくる痛みやコリ、脳疾患後遺症などの慢性病、過去の交通事故等による後遺症、症状の改善の見られない長期の治療、医師の同意がない骨折や脱臼の治療(応急処置を除く)、仕事中や通勤途上におきた負傷

●はり・きゅう
 神経痛、リウマチ、五十肩、頸腕症候群、腰痛症、頚椎捻挫後遺症などの慢性的な疼痛を主症とする疾患のうち、医師の同意書がある場合は給付されます。

●あん摩・マッサージ
 筋麻痺・筋萎縮・関節拘縮など医療上マッサージを必要とする疾患で、適切な治療手段がないと医師が診断し、あん摩・マッサージの必要性を認めている場合に限り保険給付適用となります。
20240130.jpg
 つまり、疲労回復や慰安目的などのマッサージは健康保険の対象となりません。また、はりやきゅうの施術を受けながら並行して医療機関で同じ傷病の診療を受けた場合は、健康保険扱いとはならないので覚えておきたいものです。
 健康保険が使えるケースと使えないケースを正しく理解することはもちろん、ごまかしや嘘のないよう正しく症状などを訴え、適正な受診が図られるよう心がけたいものです。

東愛知新聞 2024年1月24日掲載

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント